By Michael Baxter – 2025年3月10日（Real Raw Newsより翻訳）
電話の声は、密やかに陰謀めいた口調で「ニュー・ドーン作戦」について語っていた。それは、最近解雇された4人の元CIA職員が考案した計画であり、アメリカ合衆国大統領を誘拐し、「核のフットボール」（核攻撃の発射コードを管理する機密装置）を奪い、幻覚剤を用いてトランプ大統領に命令を出させ、ロシアへの大規模核攻撃を行わせることで世界規模の破滅を引き起こすというものであった。電話の向こうの人物は、声を変える装置を使い、計画が進行中であること、成功には迅速かつ大胆な行動が必要であることを伝えていた。しかし、この会話が米陸軍サイバー司令部（ARCYBER）のホワイト・ハットによって傍受されていることを、誰も知らなかった。彼らは一週間前に暗号を解読し、すでに4回の決定的な会話を聞いていたのである。
トランプ大統領の今後の訪問予定には、イギリス、サウジアラビア、台湾が含まれている。ホワイトハウスは当然ながら、具体的な日程を出発の直前まで公表せず、時には大統領がすでに空の上にいる時点で初めて詳細が公開されることもある。
解雇されたCIA職員たちは、この訪問のいずれかの機会を狙い、雇った傭兵を使ってトランプ大統領と「核のフットボール」の担当軍事補佐官を拉致し、シークレットサービスや現地の警備隊を排除した上で、事前に用意した安全な隠れ家へと連行する計画だった。そこで彼らは、CIAが開発した特殊な幻覚剤を大統領に投与し、極度に暗示を受けやすい状態にする。その後、「核のビスケット」（アメリカの核兵器の発射コードが記されたカード）を読み上げさせ、核攻撃命令を発動させようとしていた。
この荒唐無稽で成功の可能性が極めて低い計画は、2月4日に「業務成績不良」により解雇された4人のCIA職員によるものであり、彼らは「CIAブラックプロジェクト」資金の一部にアクセスできた。これらの資金を利用し、傭兵を雇ってトランプへの復讐を果たそうとしたのである。
ARCYBERの情報提供者によれば、トランプ大統領は、解雇された諜報機関職員がアメリカの機密を外国に売る可能性を懸念し、彼らの動向を監視するよう指示していた。しかし、ARCYBERが発見したのは、それを遥かに上回る恐るべき陰謀であった。
2月18日、ARCYBERはCIAを解雇された元職員の一人、ウィリアム・ジャクソンの自宅近くに監視車両を駐車し、通常の偵察を行っていた。ジャクソンは、12年間CIAに在籍していたが、J6事件以降、トランプを「反乱者」と呼び、彼を投獄すべきだと公言していた。そのため、彼はARCYBERの監視リストの上位に位置していた。
ARCYBERは、指向性マイクや最先端の監視機器を用いてジャクソンの通話を傍受した。彼は、何者かと電話で意味不明な言葉を交わしていたが、それはコード化された会話であると直感された。
ARCYBERの情報提供者は、暗号解読の詳細は機密事項であるため公開できないとしながらも、ジャクソンが「知能が低すぎて、諜報員に向いていなかった」ことを指摘した。彼は暗号化された通信を使用するどころか、「使い捨て携帯（バーナーフォン）」すら使わずに、通常の電話を使用していたのである。
「この会話を含め、複数回の通話を分析した結果、解雇されたCIA職員たちが『トランプを薬漬けにして、モスクワに核攻撃を仕掛けさせる』という無謀な計画を企てていることが判明した」と、ARCYBERの情報提供者は述べている。
「正直に言えば、これは非常に馬鹿げた話で、我々が今まで聞いた中でも最も荒唐無稽な陰謀の一つだ。しかし、ただの妄想ではない。彼らは数百万ドルの資金にアクセスでき、傭兵を雇う計画を進めていた。核兵器の無許可発射には多重の安全装置があるため、仮にトランプを拉致したとしても、発射が成功する可能性はゼロだ。しかし、もし彼らが100人の傭兵を集め、トランプが訪れる場所で襲撃を実行していたら、混乱を引き起こすことは確実だった」と、情報提供者は語る。
3月5日までに、ARCYBERはジャクソンの共犯者を特定し、情報をスミス将軍に提供した。そして、3月7日から8日にかけて、海兵隊が4人の元CIA職員を逮捕。逮捕の詳細はまだ公開されていないが、死者や負傷者は出ていないとされている。
「海兵隊は、元CIA職員の自宅から決定的な証拠を押収し、全員を尋問のために拘束している」と、情報提供者は述べている。
ペンスの軍事裁判の最終章については、近日中に公開予定である。
