その内容は、アメリカでの黒人とアジア人との摩擦の様子に始まり、東本願寺ロサンゼルス別院の放火事件と続き、ニューヨーク在住のジャーナリスト津山恵子氏が登場する。
そして次のような発言があった。
「トランプ前大統領が、チャイナウィルスと言い続けたので、中国から来たウィルスが私たちの生活をめちゃくちゃにしたんだと。だから中国人と同じに見えるアジア人は全部敵に見えるという状況なんだと思います。」
終わりに登場するのは、ロサンゼルスのコリアンタウンで活動中の日系アメリカ人のデビッド・モンカワ氏。
さて、『報道特集』は既に左翼偏向報道で有名だが、津山恵子氏は『アエラ』に多く寄稿し、デビッド・モンカワ氏は『週刊金曜日』にも寄稿している。彼は、日本語検索ではヒットしないが、英語で検索すると左翼活動家であることがよく分かる。
小さな事件だったかもしれないのに、大きく騒いでアメリカ国内の分断を煽り、それをわざわざ日本人に知らせて報道という構図である。
締めくくりの津山恵子氏のコメントに、左翼そのものの発想が色濃く出ていた。
「ブラック・ライブズ・マターがなかったら、これほど今回アジア人の人たち、アジア系の人たち声を上げる、集会まで開くといった現象というのは起きなかったと思います。例えば、道路を行進しているときに、交通を遮断するための自転車部隊がいるんですけれども、これは去年のブラック・ライブズ・マターから、ずーっと同じ人たちが支援するためにやっているんですね」。
見せかけの人権運動の裏には、分断工作があるということを指摘しておきたい。
後で気がついたが、「黒人がアジア人女性に暴言を2分間続けた」と言っていたが、具体的な言葉のやりとりから、ヤラセである可能性すらある。
そうだとしたら、何もなかったのに事件をでっち上げて、インタビューと活動をクローズアップしたということも考えられる。