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青山繁晴著『ぼくらの死生観』を読んで

2018年8月19日にFacebookに私が投稿した記事を加筆再掲する。
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日本や韓国から連日「暑い」という声を聞くが、こちら(ダラス)は毎日のように40℃前後の気温だ。
今から40年も前になるが、大学時代の夏休みに小笠原諸島の父島で1か月間、電気工事のアルバイトをした。そのときの暑さを思い出す。
東京から船で30時間かかるそこは、灼熱の太陽が照りつけ、日光浴をしたら、やけどをする。あまりにも暑いので、昼休みは2時間がお決まり。
おかげで、昼食後は、水中メガネとシュノーケルと足ひれの三点セットで海に出た。10メートルぐらの深さでも、海底までしっかりと見えるほど、きれいな海だった。
父島よりさらに南の硫黄島(いおうとう)は、50℃を超えるだろう。そんな過酷な環境で、大東亜戦争の末期、ほとんど軍人でもなかった先輩たちは、1日生き延びれば、1日分、アメリカの日本への攻撃を避けることができるという思いで戦った。
私の母は、10代で戦争を体験した。はす前の家に焼夷弾が落ちたと聞いた。確かに、我が家の近所は古い家並みだったが、その家だけ新しく建て直されたらしく、造りが違っていたので、幼い頃から不思議に思っていた。
もし、硫黄島で先輩たちが守ってくれなかったら、焼夷弾の数はもっと多くなり、ひょっとして母は生きておらず、私も生まれなかったかと思うと、一気に自分と結びついてぞっとした。
この本は、私が大学時代にたどった航路と同じクルーズ船で、青山繁晴著氏が硫黄島について講演した記録である。私のような経験はなくとも、日本人として是非読んでほしいと思う。
ひょっとして、あなたが今生きているのは、今あの世にいる英霊たちのおかげだったのかもしれないのだから。
https://www.amazon.co.jp/…/B0…/ref=oh_aui_d_detailpage_o01_…

余談だが、この本を読むきっかけとなったのは、青山繁晴氏の前作『危機にこそぼくらは甦る』を読んで、日本を離れて韓国とアメリカで長年暮らしながら、愛国心に目覚めていなかった自分に気付き、とめどなく涙を流したのが始まりだった。
それ以後、戦争中の英霊たちの活躍の話をYouTubeやサイトで知るたびに、泣いてばかりいた。「やっと俺たちのことを分かってくれたか」と言われたような気がした。

トランプの真実
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